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10話 空き教室の秘密

Auteur: みみっく
last update Dernière mise à jour: 2025-08-01 20:00:36

 翌日、学校の廊下で先輩とすれ違った。彼は口元をニヤニヤと歪め、視線で全身を舐め回すように見つめてくる。ぞっとするほど気分が悪くなったわたしは、同時に昨夜の行為を嫌でも思い出してしまう。先輩の吐息、肌の感触、甘い言葉が脳裏にフラッシュバックして、吐き気がこみ上げた。

 最悪なことに、部活に行けばまた先輩と顔を合わせなければならない。また強引にエッチなことをされるのではないかと思うと、気が重くて足がすくんだ。逆らえない自分がいることも、また苦しかった。部活を休んで帰ればいいだけなのに、なぜかその選択肢が選べない。

 昼休み、友達と他愛のない話をしていると、嫌なことも少し忘れられた。このまま時間が止まればいいのに、そう願った矢先だった。教室の扉が開き、そこに先輩が立っていた。クラス中の視線が一斉に先輩に集まる。彼はそんなことなど気にも留めず、こちらを見て手招きした。彼のことを知らない友達は、羨ましそうな顔でわたしを見送ってくれる。わたしは心の中で「違う」と叫びながら、その場を後にした。

「なんだよ、その顔は。せっかく会いに来てやったのによ」

 先輩はわたしの顔を見て、楽しそうに笑う。その笑顔が心底気持ち悪くて、吐き気を堪えるのに必死だった。

「……たのんでいません。嬉しくありませんし」

 絞り出した声は、自分でも驚くほど冷たかった。しかし、先輩はわたしの言葉など意にも介さず、ニヤニヤとした笑みを崩さない。

「ちょっと付き合えよ。付いてこい」

 その言葉で、これから起こることが頭をよぎった。頭では「嫌だ」と強く拒否しているのに、わたしの身体は勝手に彼の後を追ってしまう。自分でも理解できない。もしかして、あの快感を求めてしまっているのだろうか。そんなことを考えているうちに、想像通りの人気のない空き教室へ連れ込まれた。埃っぽい空気が鼻腔をくすぐり、窓から差し込む光が、床に積もった塵を浮かび上がらせていた。

 空き教室に連れ込まれたわたしは、先輩の言葉に耳を疑った。

「午前中にすれ違っただろ? お前良い顔してたからよ、昼飯食べて満腹になったら思い出しちまってよ。お前のエロい姿をよ。アソコが大きく

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